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「くすみトル・健康色に」で理想の肌色を作るテクニック【Photoshop 印刷向け色補正術】

今回は、女性写真の「くすみトル・健康色に」の色補正です。人物をマスキングした後Photoshopの「トーンカーブ調整」で理想的な肌を再現します。

1. 理想的な肌

女性の肌は、対象商品や環境などで好みの色が変わります。今回の場合、医薬品系化粧品のイメージなので、白っぽい肌が好まれます。一般的な「健康色」の濃度ではなく、少し薄めの濃度(中間濃度 でC5% M15% Y15%)に調整します。

2. シアンの明部調整が重要

女性の肌はCの明部調整がとても大切です。今回はCの左下を右にスライドさせて5%を0に調整しました。もっと右にスライドすると、より明るくなるのですが、白トビがひどくなって「テカリっぽい」と指摘されてしまうので慎重に調整します。

3. M と Y も下げてバランスとる

単にシアンを調整すると相対的にイエローとマゼンタが浮き出てきます。女性の場合は原則的にイエローとマゼンタは同量になるよう調整します。(印刷する用紙の白さも影響するので要注意です。マット系はほんのり黄色、アート系はほんのり赤い傾向です。)今回は医薬品系の化粧品なので、さらに明るめにYMCKの50%を5%下げました。

4. 理想的な肌色が完成

丁寧に調整した結果、理想的な女性の肌色バランスが再現できました。肌色は商品の種類などで趣向が異なりますが(例えば着物写真の肌は赤っぽいのが基本で「湯上がりピンク」と言われています。)どの濃度でも、丁寧にシアンの調整を行ってから調整することが、きれいな肌再現の第一歩となります。

専属の職人が「お客様の求める色」を再現します

機械を熟知した専属機長による
最適な調整

製版担当と印刷担当による
包括的色調調整

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