「シズル感出す・スミっぽさ抑える」の料理写真に臨場感を加えるコツ【Photoshop 印刷向け色補正術】

今回は、料理写真の「シズル感出す・スミっぽさ抑える」との色補正です。Photoshopの「トーンカーブ」で調整します。「シズル感」とは料理の色修正に使用される専門用語で英語のsizzle(揚げ物などがジュージューいう)が由来だそうです。
1. 明部を調整

かなり暗いライティングですので、明確な明部がありません。明確な明部をトーンカーブで作ることでシズル感を再現していきます。
2. 食品のシアン浮き厳禁を同時に調整

明部の調整時に、食品の青き厳禁に同時に対応します。CMYKの左下を10%に加えてでCの左下を10%スライドします。ブロッコリーのみずみずしさを保つため、Cの右上も追加で10%スライドします。
3. 中間部分を調整

明部が調整されましたが、全体の暗さが改善しませんでした。追加レイヤーでシアンの中間50%を10%下げてC浮きを調整した後、Yの中間50%を5%上げてバランスを取りました。
4. 追加で特定色域の選択

トーンカーブ調整でだいぶ良くなってきましたが、レタスとブロッコリーの緑が弱い感じが残りました。念のため特定色域の選択で「グリーン系」のCを+50%・M-35%・Y+35%に調整しました。