「黄浮きトル・明るく」で食卓写真の照明色を自然に補正【Photoshop 印刷向け色補正術】

今回は、食卓写真の「黄浮きトル・明るく」という赤字対応です。今回もPhotoshopの「トーンカーブ調整」 を使って、照明による極端なイエロー傾向の解消に対応します。極端な色浮きは、明部調整が肝になります。 赤字にどのように対応するか見ていきましょう。
1. 白の再現がとても重要

風景写真の調整は「白」の再現が非常に重要です。室内写 真では、照明の影響を受けて強い色浮きが出る傾向があり ます。その他の調整を行う前に(今回の場合「明るく」の 調整の前)白部分調整は必ず先行して調整してください。
2. 写真の白部分を指標にグレーバランスを調整

今回は右上の雪ダルマ部分のグレーバランスを調整しまし た。マゼンタの左下を25%・イエローの左下を30%スラ イドさせて、雪ダルマ部分がシアン14%マゼンタ9%イ エロー9%になるよう調整しました。
3. 食品の青浮きは厳禁

白のグレーバランスが取れたので、全体の調整に入ります。 今回の写真はテーブル上の食品がメインですが、食品は「シ アン浮き厳禁」が鉄則です。イエローとマゼンタを強力に 調整したのでシアン浮きが顕著になりましたので、さらに 調整を重ねます。シアンの 50% を 10% 下げ、マゼンタ の50%を5%上げ、イエローの50%を5%下げて調整 しました。
4. もう少しイエローを下げたいが

強力なイエロー浮きが抑えられて、食品写真で厳禁のシア ン浮きも取れましたので、だいぶ良くなったと思いますが、 まだ全体的にイエローっぽい感じが残ってしまいました。 もう少しイエローを下げたいですが、黄色っぽさにフォー カスし過ぎても、全体の濃度が下がって「サラッと」した 仕上がりになってしまうので、この辺で完了にしました。