「青み抑える・彩度を上げる」でサラダの新鮮さを表現する補正法【Photoshop 印刷向け色補正術】

今回のブログでは、サラダ写真の「青み抑える・彩度を上げる」という赤字に対する作業です。今回は Photoshop の「トーンカーブ調整」に加えて「特定色域の選択」を使って対応したい思います。サラダと背 景の青は異なる調整ですので、マスキングして進行します。赤字にどのように対応するか見ていきましょう。
1. 全体のシアン浮きを調整

印刷物でシルバーを表現する場合、緻密に3色のグレーバ ランスを取ることが鉄則です。グレーバランスとは、色相 を調整して均一なグレーを作り出すための比率です。一般 的には、シアン4:マゼンタ3:イエロー3とされています。 (印刷する用紙の白さも影響するので要注意です。マット 系はほんのり黄色、アート系はほんのり赤い傾向です。
2. 食品のシアン浮きを調整

実際の作業時に「黄浮きトル」をイエローを単純に下げる ことで解消しようとすると、バランスが悪くなってしまい 失敗することが良くあります。今回の場合はイエローの 50% を 5% 下げると、相対的にマゼンタが強調されてし まい、赤が浮きになってしまいました。
3. シアン浮きの副作用でレタスが劣化

単にイエローを下げるだけではなく、マゼンタも調整して みます。グレーバランスの法則に基づいて、イエローとマ ゼンタを適切に調整することで、バランスの整った理想的 なグレーを実現することができます。今回はイエローの 50%を5%下げ、マゼンタの50%を8%下げました。
4. 特定色域の選択を使用

適切な色の調整を行った結果、最終的には理想的なグレー バランスが再現できました。イエローとマゼンタのバラン スを取ることで、商品のシルバー色の再現性が向上し、色 の浮き出しを防ぐことができます。丁寧な色の調整を行う ことで、きれいなグレーを作り出すことができます。