「経年劣化修正・明るく」で古い写真を補正【Photoshop 印刷向け色補正術】

今回は、古い紙焼き写真の「経年劣化修正・明るく」の色補正です。Photoshop の「トーンカーブ」と「レイヤーマスク」を使って補正をします。
1. 画像補正の基本「明部調整」

今回のように強い色浮きがある場合は、基本に戻って明部調整から始めます。お城の白部分を目標にCMYK の左下を10%・M を7%・Y を23% スライドして調整します。
2. 「 空部分」と「空以外」で個別に調整

明部調整でかなり良くなりましたが、経年劣化感が完全に取れていません。特に空色がまだまだ暗いので大幅な修正が必要です。ここからは「選択範囲」「空を選択」でマスキングして個別に修正します。
3. 「 空色」の調整

空色にY とK は不要ですが完全に取り去ってしまうと違和感が出てしまいます。今回の場合はM の右上を50%・Y を75% 下げました。
4. 全体のバランス調整

空色のマスクを反転させてその他の調整をします。CMYKの50% を-5%・M-10% にしました。空色とのバランスも取れて自然な“最近の”写真になりました。