PhotoshopのCMYK 変換

今回は少し話題を変えて「PhotoshopのCMYK 変換」です。時代の変化と共に移り変わってきたRGBからCMYK に変換するカラー設定の変化を見ていきます。
1. DTP黎明期

私がDTP に関わり始めた1994 年にPhotoshp 3.0 が発売されました。当時はデジタルカメラの画像データが印刷に耐えられる解像度ではなく、以前にご紹介したドラムスキャナでスキャニングしたデータで印刷していました。
2. デジタルカメラの普及

2000 年代に入るとデジタルカメラが急速に高解像度化してRGB をCMYK 変換することが一般的になりました。当時はCMYK 設定が良くなかったので、変換後に調整することが必須でした。
3. オリジナルカーブの開発

2000 年代はCMYK変換後に調整が効くように、オリジナルのCMYK設定を使っていました。中間部から暗部にかけてKをできるだけ排除することで、YMCでの色調調整ができるようになりました。
4. H-UV インキの登場

2010 年代後半になるとH-UV 印刷機が登場し始めました。現在では一般化しているH-UV インキは全体的に濃度が高く、データで調整せずともメリハリのある印刷物が刷れるようになり、それと共にオリジナルカーブも徐々に使用しなくなりました。