「明るく・シャープに」で腕時計写真の立体感を補正【Photoshop 印刷向け色補正術】

今回は、腕時計写真の明るく・シャープにの色補正です。Photoshop の「アンシャープマスク」と「トーンカーブ」を使って立体感のある画像になるように調整します。
1. 貴金属などでよく使う「アンシャープマスク」

一般的に腕時計や貴金属などでは「シャープに」という指示がよくあります。「トーンカーブ」でメリハリを付けることも可能ですが、今回は「アンシャープマスク」を使用します。
2. アンシャープマスクの適量

アンシャープマスクには3 つの調整項目があります。 ①量:シャープ量です。大きいほど輪郭がはっきりします。 ②半径: 強調する幅です。小さいと輪郭部分、数値が大きいと全体を強調します。 ③しきい値:範囲の指定です。大きいほど、コントラストの高い部分にシャープがかかり、0 で全体にかかります。
3. 画面を見ながら慎重に調整

アンシャープマスクは曖昧で把握が難しい数値です。画像によって最適値が変化しますので、画面をよく確認しながら慎重に調整します。今回は量:100%・半径2.0pixel・しきい値1 レベルにしました。
4. トーンカーブでメリハリ調整

トーンカーブ調整でメリハリを強調します。CMYK の左下を10% スライドさせて明部を明るくして、室内照明の色カブリを解消するため、追加でM の右下を5%・Y を10% スライドして白のバランスを取りました。
